
(2)ボコーダ選択
(a)概要
統合された音声とデータ・システムの要求に合致する市販で利用可能なボコーダの利用評価をWG−Dの下に設置されたVTF(ボコーダ・タスク・フォース)にて実施中であることが報告された。なお、ボコーダの日本語への適応を含めた評価を行うため、評価用音声テープ(日本語アクセントの英語及び日本語)を管制官及びパイロットの協力を得て作成し、米国FAAテクニカル・センターに提出していることが報告された。
(b)ボコーダ品質評価初期テスト
基本性能に適合するボコーダの事前選択作業を行ったが、1995年6月までに提出された4種のボコーダのいずれも基準を達成でず、1995年10月までに提出された他のボコーダが試験中であることが報告された。
(c)AMSS用ボコーダ
会議では、インマルサット・アエロ1サービスで使用予定の4.8KbpSボコーダに注目し、ボコーダの選択プロセスに含める事が出来るか否か検討することとなった。
(3)SARPs案及びガイダンス・マテリアル案
現在のSARPs案についてガード・タイムによる覆域の制限、直接的な空対空通信の実現方法等について英国が疑問を示したところ、それらの検討を含めて、次回パネル会議での勧告を目指して継続されることとなった。また、会議では、ガイダンス・マテリアル案も確認し、今後のSARPs作成に使用することとした。
(4)VDLモード3の試作機での室内及び飛行試験
米国ではVDLモード3のプロトタイプVHFディジタル無線機を開発し、室内実験及び飛行実験を実施し、今後、覆域を広げ、リンク・マージンの予測を確認するための実験を行う予定であることが報告された。
2.1.5 議事項目5(航法及び監視用データリンクに関するSARPs案の作成進捗状況)
通信運航特別部会(SP COM/OPS95)の勧告6/3に基づき検討が求められてき
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